歯周病とは?
歯周病とは、歯周病菌が歯と歯茎の境目に入り込み、歯を支えている周りの組織をじわじわと破壊していき、最後には歯が抜け落ちてしまう病気です。
歯肉に炎症がおきた状態を歯肉炎と呼び、歯槽骨を支える組織全体が崩れてしまう病気を歯周炎といいます。
また、サイレント・アーミー(沈黙の病)とも呼ばれ、初期段階では自覚症状がほとんどありません。 そのため、気付かないうちに症状を悪化させてしまうことが多く起こります。
歯周病は「歯周ポケット」から始まる
歯肉に炎症が起きると、歯と歯茎の間の溝が生まれ、この溝は炎症の進行によってどんどん深くなっていきます。
※このような溝を歯周ポケットと呼びます。
歯周ポケットの中には酸素がなく、またわずかな出血などは栄養が豊富となるため、酸素の苦手な毒性の強い細菌「歯周病原性細菌」の良いすみかとなり、細菌による炎症と歯周ポケットの形成が繰り返し行われることで歯周病が進行していきます。
(健康な状態であっても歯と歯肉の上端部分には溝がありますが、これは歯肉溝と呼ばれるものであり、歯周ポケットと区別されています)